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「学校教育が私達の頭の中に植え付けた厄介な“ウィルス”」

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「学校教育が私達の頭に中に植え付けた厄介な“ウィルス”」
 
英会話を学ぶ人に1つ伝えたいことは
「英会話は学校での英語教育の延長ではない」
ということです。
 
英会話において重要なのは、“どれだけ伝わるか”です。
学校での英語教育において重要なのは、“どれだけ正確か”です。
 
この2つをしっかりと区別する必要があると僕は考えています。
 
多くの日本人が英語を話せない大きな理由の1つに、
まるで英語のテストのように「間違えてはいけない」
というルールを自らに課してしまっている
ということが言えると思います。
 
どうしてこんなルールを作ってしまったかというと
学校教育の影響だと僕は考えています。
 
多くの日本人は、
学生時代に何度も繰り返しテストを受けることによって
英語を話す妨げとなる2つのウィルスを植え付けられてしまっています。
 
今日はその内の1つについてお話ししたいと思います。
今日お話しするのは「正解は1つだけウィルス」です。
 
学校で受けたテストを思い出してみてください。
殆どのテストの問題は
正解が1つしかないように構成されていませんでしたか?
 
例えば、writeの過去形を書きなさいとか
You are a student.を疑問文にしなさいとか。
 
つまり、先生が用意した正しい答えが一つ用意されていて
それを導き出すという条件付けの元
ずっとテストを受けさせられて来たわけです。
 
しかし、英会話はそうではありません。
正解が一つという場面が逆に少ないです。
 
挨拶ひとつ取ったって
沢山のバリエーションがあります。
 
How are you?
How are you doing?
What’s new?
What’s up?
 
などなど
 
フォーマルな場面ではふさわしくない物もありますが
カジュアルな場面ではどれも大体同じ意味で使えます
 
どれを使ったっていいんです。
 
しかし、多くの人が「正解は1つ」ウィルスに冒されているので
頭の中で「絶対的に正しい1つの答え」を探してしまい
それが知らないうちに柔軟性を制限してしまっています。
 
それが特に顕著に見られるのが
頭の中で日本語を英語に変換して話す
“翻訳型”スピーキングです。
 
例えば、「私は教師に向いている」
って英語で言いたい時に
「“私は教師に向いている”は英語で何と言うんだろう?」
という感じで
1つの答えに固執してしまいがちです。
 
I’m cut out for teaching.  
もしくは
 I’m suited for teaching. 
 
という言葉が「向いている」という日本語に
一番近いかなと思いますが、
この言葉を知らないと
「あ、もう分かんない。」と
お手上げになってしまうわけです。
 
でも、I’m good at teaching.(教えるのが得意である)や
I like teaching.(教えるのが好き)と言っても
何となく言いたいことは伝わるんじゃないでしょうか?
 
英会話はあくまでコミュニケーションツールなので
大体のニュアンスが伝わればいいと僕は思っています。
 
例え100%の英語でなくても
何も言わないで黙っているより
会話が続いた方が絶対に楽しいです。
 
元々持っているものをいかに使うか
が重要だと思います。
正しい英語に固執してはいけません。
 
しかし、テスト型の英語を
ずっと学んできた日本人はどうしても
 
「“向いている”は英語で何て言うんだろう?」
 
1つの言い方、1つの正解を
探すことに固執してしまいがちです。
 
僕自身も以前はそうでした。
 
1つの言い方に固執してしまうと柔軟性が失われ
言葉が出てこないストレスで余計話せなくなる
という経験を何度もしてきました。
 
でも、「正解は1つではないんだ
と思えるようになったことで
今はより柔軟に話せるようになりました。
 
英会話はテストではありません。
コミュニケーションです。
 
正しく話すのが目的ではなく
”を“どれだけ”伝えるかが目的です。
 
どんなに正しい英語を話そうが
あなたの話の内容がつまらなかったり
相手にとって役に立たないものだったり
不快にさせることを言ったりしたら
それは何の意味もないと僕は思います。
 
逆に、相手にとって有益である内容やメッセージだったら
文法が発音が完璧じゃなくても
それは立派なコミュニケーションとなります。
 
なので、“正しさ”ではなく
“楽しさ”や“有益さ”を追求することが何よりも大切です。
 
正しいよりも”楽しい”を目指しましょう!